長男の肌

ひどい乳児湿疹と戦った1歳までの記録

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こんにちは!コトブキです。

このページに来てくださったあなたはどんな方ですか?

お子さんの乳児湿疹やアトピーに悩むお母さん・お父さんですか?

なんとなく寄ってくださった方も
みなさんありがとうございます!

読み進める前に注意点をぜひ読んでいってくださいね↓

私は医師や専門家ではありません。
必ず治るという方法は書いてありません。

ここに書かれていることは
あくまで私の経験談です。

主に2012ごろのお話ですので
最新情報ではありません。

少しつらい内容や
一部衝撃的な写真と感じてしまうものが
あるかもしれませんので
苦手な方は明るい話題の記事もあるので
そちらにぜひ遊びにきてくださいね!

 

簡単に自己紹介

自己紹介
  • 5人家族
  • 夫と私と子供3人
    (長女12歳・長男10歳・次男7歳)
    2021年現在

長男が生まれて10年目の今年、
彼の乳児湿疹やアトピーとその後ことを
記録しておこうと思います。

第一弾は1歳までのこと。

あの頃の

「こんな体質に産んでしまってごめんなさい」

と、
毎日自分を責めて泣いていた私と同じように
今苦しんでいるお母さんやお父さんの
なんらかの助けになればうれしいです。

長男の肌が他の子と違うと疑った
生後1ヶ月

新生児

冬に生まれた長男。

生まれたときから
顔をくしゃくしゃにして大きな声で泣く
元気な男の子でした。

長男新生児

おっぱいもよく飲み
毎日昼夜を問わない授乳で
寝不足ではありましたが
とてもかわいくて幸せいっぱいでした。

ときどき半目で爆睡している
長男の顔がおもしろくて
ふざけて白黒加工とかしていました。

どーん。

長男白目

でも、
よく見てください。
ふざけて撮ったこの写真。

なんか顔の皮がむけてるの、
わかりますか?

日焼けのあとに皮がむけるような、
フワフワの皮が毎日少しずつむけていました。

1人目のときはこんなことなかったので
「冬だから乾燥してるのかな?」
と不思議に思っていました。

1ヶ月検診のときに
同じ時期に生まれた赤ちゃんたちが来ていましたが、
どの子を見てもフワフワの皮に
まみれている子はいませんでした。

不安になって産院の先生に聞いてみても
「いい感じで脱皮してるねぇ!」
とのこと。

すぐに落ち着くから問題ない
と言われました。

私は
んー?そうなのかぁ。
まぁ先生がそう言うならそうなんだろう
と、安心して帰宅しました。

長男の肌がカサカサしはじめた
2〜3ヶ月

3ヶ月頃になると
乾燥肌だった息子の肌に
赤い湿疹が出始め

乳児によくあることと
楽観視していましたが
一向に治る気配はなく

日に日に酷くなっていきました。

当時の私のfacebookより一部抜粋

もちもちツルツルの「赤ちゃん肌」
なんてよくいいますが
うちの長男はカサカサざらざらでした。

顔からだのみならず頭皮もカサカサ。

カサカサしていないのは
手のひら足の裏だけでした。

保湿をしてもあまり長持ちせず
すぐにカサカサしてきましたし

保湿剤をたくさん塗ったからといって
ざらざらの触り心地がもちもちに変わることもありませんでした。

長男三ヶ月

写真では分かりにくいですが
眉頭や耳、
もみあげ近くの頬の部分が
特にカサついて
小さな湿疹がでることがありました。

湿疹は三ヶ月頃から一気にひどくなり
病院では乳児湿疹と言われましたが
もらったアズノールを塗ってもよくならず
私は徐々に焦り始めました。

長男の肌がみるみるひどくなった
4〜5ヶ月

ピークに症状がひどかった時期

赤ちゃんの足

4ヶ月頃には
ぷくぷくしたかわいいほっぺが
真っ赤にズルむけ、

刺身の赤身のようになっていき、
うでや脚、おなかも、
やけどして皮がはがれたようになりました。

本人も痒いようで
昼夜問わず泣き続け、

かきむしり、
髪は抜け、
患部から汁が出てぐちゃぐちゃになり、
乾くとバリバリゴワゴワになりました。

毎日そんな息子に
何もしてやれない自分に腹が立ち

「こんな体質に産んでしまった私の責任だ」

と自分を責め続けました。

かゆくてかゆくて夜も寝られない息子を
夜中に抱きかかえ毎晩一緒に泣きました。

「つらいつらい」と
言葉で伝えることもできず泣き続ける息子に私は何もしてやれませんでした。

何件も病院を回りましたが
先生によって治療方針が違い、

行けば行くほど迷い、
何が息子にとって最善なのかわからず
完全に医療ジプシーとなっていました。

当時の私のfacebookより一部抜粋

思えばこの頃が一番、
長男も私もしんどかったと思います。

症状が全身に現れ、
もはや乳児湿疹なんて
かわいいものではないという
本能的な危機感みたいなものを感じていました。

長男被り物

ポツポツ出ていた湿疹は
あっという間に「ただれ」に近い状態になり
頬は常にズルムケ状態。

頭は汁と脂が固まった
黄色いかさぶたのようなもので
フタをされているようになり

やけどをしたかのように
再生が追いつかない皮膚の表面からは
マグロの刺身のような真っ赤な肌がのぞき

浸出液が出ては固まり、
髪の毛や服の細かい繊維などが
黄色い汁とともに張り付いていました。

顔をかきむしると血が出るので
ミトンをさせてみても
ミトンの生地でこするので
あっという間に血と汁で染まってしまいました。

毎日のケアに疲弊しはじめる

疲労

毎日朝起きると爪を短く切り揃え
1本1本丁寧にヤスリをかけていました。

さらに身体中の薬を
塗り直さなければならないので
キレイにしてから塗り
それから着替えをさせていました。

赤ちゃんお世話セット

元気いっぱいの長男が
もちろんおとなしくしているわけもなく

暴れる&泣くときもあれば
途中でなだめるために授乳したり
授乳をすればうんちが出たり

とにかく何をするにも
私の思い通りになんていかないので
やたらと時間がかかり、

爪切りぬり薬着替えと、
たったこれだけのことしかしてないのに
起きてから余裕で2時間が経過していることもザラでした。

まだ1人でトイレに行けない
赤ちゃん返りとイヤイヤ期の
ハイブリッド2歳児の長女の世話もあり
私の疲労はどんどん積もっていきました。

市の五ヶ月児集団検診では、

診察終了後に

「特に異常はありませんね。
母子手帳お返しします。
お疲れ様でした。」

と保健師さんと一言交わして帰る
お母さんたちの中で
唯一私だけ

「もう誰にもわかってもらえなくて、
助けてもらえなくて、
上の子にも申し訳なくて、
相談できる人もいないし、
息子に何をしてあげたらいいのかわかりません」

と人目もはばからず涙が溢れ、
止めることができませんでした。

「こういう同じ月齢の赤ちゃんが
集まる場に来ると探しちゃうんです、
自分の子よりひどい子がいないか。

そういう子を必死で探して
うちはまだマシだわって、
安心しようとしてるんですよ私。

でもいないんです。

みんなキレイな赤ちゃんばっかりで、
自分の子を見られないように
隠そうとしちゃうんですよ私。

最低ですよね本当。

たぶん息子より私は自分自身が
かわいそうだと思ってるんです。
もう自分が嫌になります。」

正直な気持ちを話しました。

初めて会った保健師さんなのに。
しかもたぶん私より若い子。

うんうんと最後まで聞いてくれました。

当時の私のfacebookより一部抜粋

追い詰められる

孤独

毎日毎日
かゆいよね…痛いよね…
また寝ながらかきむしってる!!!
と焦って夜中に携帯のライトで症状を見ては
ため息をもらす日々。

そのあまりの痛々しさに
こんな風に産んでしまった自分に責任を感じ
朝までかゆくて泣く長男と一緒に
私も泣いていました。

長男乳児湿疹症状が1番ひどかった時の長男

 

当時色々調べているときに
「かなり湿疹の酷い子でも1歳になる頃には嘘のようにきれいに治る」
と色々なところに書かれていたことで
希望を持ったりもしましたが

あの頃の私には
1歳までの数ヶ月が
果てしなく遠い未来
のように感じて
そんな日は永遠に来ないんじゃないかと
毎日絶望感でいっぱいでした。

そしてこのころまだ
「乳児湿疹であってアトピーではない」
という、

なぜか「絶対アトピーとは認めたくない!
というこだわりがありました。

当時はそれを認めてしまったら
希望の目安となっている1歳を過ぎたあとも
ずっとつらい生活が続くような気がして
受け入れられなかったんだと思います。

ステロイドはこわい薬という思い込みがはじまる

軟膏

私の母の証言や、
当時の自分を振り返ると

もうこのころの私は
半分ノイローゼ気味になっていたと思います。

かきむしる息子を見ると
いてもたってもいられなくなり

ロンパースのそで口とお腹のあたりの生地を
洗濯バサミで挟み

腕が簡単に顔の位置まで
上がらないようにしたり、

今思えば虐待まがいのことをしていた
自分は何をしていたんだろうと
本当に反省しています。

冷静に判断することが
もはやできなくなっていたように思います。

 

 

長男ワセリン保湿剤でテカテカ長男

 

乳児湿疹やアトピーなど
ありとあらゆる情報を
血眼になって調べまくり
ググり続けて朝日を
拝むことも珍しくありませんでした。

毎日毎日長男の肌の様子を
穴があくほど凝視して

前の日より少し良くなっていると
その日一日元気に過ごすことができ、

悪化していると感じると
一日中ふさぎ込んでいる
といった状態が長く続きました。

そして取り憑かれたようにネット検索をしては少しでも長男の肌に良さそうなものは
片っ端から試すようになりました。

しだいにネットの情報を鵜呑みにして
ステロイドはこわい薬だと信じ込み

副作用情報や
ステロイドなしでは生活できなくなった
というような話ばかりが目につくようになり

こんな恐ろしい薬を
自分の子供に使うことは
絶対にできないと思うようになりました。

ステロイドを処方する病院では
拒否こそしなかったものの、

こんな小さな赤ん坊に
強いステロイド薬を処方する
先生はどうかしている軽蔑

できるだけステロイドを使用しない
治療をしてくれる病院が正しいのだと
探し回るようになりました。

今思えば
あれだけひどい状態であれば
強いステロイドで
まず炎症をおさめないといけないことは
容易に想像がつきますし
そうしなければ
先へ進むことはできなかったはずです。

長男自身もかゆくてたまらなかっただろうし
痛みもあったと思います。

それを私のエゴで
彼に適切な治療を受けさせてあげる
判断に至らなかったことが

どれほど残酷なことをしていたのだろうと
今でも後悔の念は消えません。

ステロイドを使わずに一進一退の
6〜9ヶ月

軟膏2

冬生まれの息子は、
この月齢になる頃に初めての夏を迎えました。

夏の湿度のおかげかガサガサの長男の肌が
ほんの少しだけましになっているような気がしました。

ステロイドを目の敵していた私は
毎日せっせと漢方の薬を塗っていました。
(あとで出てくる漢方クリームとは別のものです)

暑さで熱がこもると余計にかゆがるので
長そで長ズボンは着せられず

うでや脚に塗っていた薬が
ベタついてしまいずいぶん困りました。

離乳食
そろそろ離乳食を始めないと
と思っていましたが
長男の肌のような子は何かしらの
食物アレルギーを持っていることが多いと知り、離乳食を始める前に
小児科でアレルギー検査を受けました。

長男アレルギー検査結果

結果、
大豆・小麦・乳製品・卵
食べられないことがわかり、

卵に至っては
ショックを起こす可能性があるので
充分気をつけるようにと念をおされました。

アレルギー食材に目を光らせる生活は
決して楽ではありませんでしたが

これを除去していけば
長男の肌はきっとキレイになるはず!
という希望と

なによりも、
パクパクよく食べて
「かゆい・痛い」でつらそうだった長男が

お腹がいっぱいになると
うれしそうに機嫌よくいてくれたので

一時期の沈みきった気持ちから
少し解放されてきたような気持ちでした。

長男モヒカン
長いことかゆくてかきむしってきたせいで
髪の毛は両サイドが薄くなって
モヒカンのようになっていましたが

「息子モヒカンじゃん」
なんてネタにされても
「そーよかっこいいでしょ」
と言えるくらいに
私は少し強くなっていました。

強くなったというより心に少しだけ余裕が生まれたんだろうね!

劇的改善した薬と出会った
10ヶ月〜1歳

嬉しい

母が教えてくれたとある病院。

「ここの漢方クリーム
ステロイド使ってないのに
すごくよく効くんだって!」

母もまた
私と同じように
孫の肌に心を砕いていました。

どんどん追い詰められていく私を見て
母も必死になって私を助けようと情報収集をしてくれていました。

そして出会った漢方クリーム

ほんの2~3日でガサガサの長男の肌が
サラサラすべすべのキレイな肌になっていきました。

長男1歳

突然見えた突破口に
今までの苦労がウソのように吹き飛び

もう今後はこの薬さえあれば
何も問題ないと思うほどの
心強いものでした。

早起きして息子を連れアトピー治療で評判の先生に受診。

処方された
独自で作らせているというクリームが

保険適用外で高いけど
先生が必ず効果がある
何度も断言していたのがとても心強い。

的確な応対と丁寧な説明と
堂々とした治療への自信が感じられる先生に出会えてよかった。

脱ステにこだわらなくてもいいかと
思ったりもしたけど

身近に使い方や経過を
熱心に診てくれそうな
先生も見つけられないし
相談できる相手もいないので
やっぱり勇気が出ない。

今日頂いた薬が効いて
せめて息子が夜
ゆっくり眠れればいいかなぁと
今はそれだけ。

当時の私のfacebookより一部抜粋

この薬との出会いを境に
長男の肌はすっかり快方に向かい
あっという間にワセリンだけで大丈夫な日が
増えていきました。

1歳になる頃には
漢方クリームはおまもりとして
持っておくだけになり

少し炎症がみられるところにだけ
ときどきちょびっと塗る程度になりました。

涼しくなり秋が来て
乾燥の季節を迎える頃

また少し悪くなり始めた息子の肌は

「アレルゲン除去してるのになぜだろう」

と思いつつ原因はわからないまま。

その頃ちょうど実家に帰省していたので
以前から母にすすめられていた病院へ行き
漢方のクリームをもらい
現在もそれで症状を抑えているところです。

大人の親指の先ほどの量で
4000
円するこのクリームが
ステロイドも入ってないのに
今までで1番よく効きます。

正直最初は高ッ!と思いましたが
あの酷い状態の頃を思えば
安いものです。

少しも良くならない頃は
毎日がとても長くつらく
感じましたが、
過ぎてしまえばあっという間で

息子は今日無事1歳になりました。

あの頃とは比べ物にならないほど
肌もきれいなり
今やっと少しほっとしています。

当時の私のfacebookより一部抜粋

漢方クリーム

このときは
この漢方クリーム

最強クラスの
ステロイドが含まれている

とは知らず
後に集団訴訟となる大問題へと発展
するのでした。

それについてはまた後日別の記事に書きます。

10年経っても

重なる手

当時のことを思い出しながら
この記事を書きましたが

時折フラッシュバックする
小さかった長男の痛々しい姿がつらくて

突然涙が止まらなくなり
キーを叩く手が何度も止まりました。

10年経っても思い出にできない
この気持ちは

彼の母として
未熟だった無知な自分への戒めとして
一生ついて回るもののように感じています。

叶わないこととわかっていても
あの頃の自分にいろんなことを教えてあげたい。

はげまして、
なぐさめて、
寄りそってあげたい。

つらく苦しい毎日を
よく一人ぼっちでがんばってるねと
抱きしめてあげたい。

そして、
10歳になった長男は
ピカピカツルツルのお肌とはいきませんが
自分が他の子とは肌質が違うことを
自然と受け入れられる
たくましい子に育ち

友達もたくさんいて
ゲームと生き物が大好きで
国語が得意なやんちゃ坊主に成長したよと
教えてあげたいです。

大変だったあの頃のことなんて
本人はひとつも覚えてないんだから
ときどきもっと肩の力を抜いて
他人を頼っていいんだよ!

そう言ってあげたいです。

 

 

次回は「漢方クリームの訴訟について」書こうと思います。
夏休み中で子供達いるのでのろのろカメ更新です!

 

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